太る一番の原因は何でしょう?
食べすぎと考えると思うのですが、それよりも食べる物のバランスの方が重要です。
栄養素は相互に関係し合って取りすぎた栄養素が余分な物として体に蓄積されています。
バランスを考えて楽しく食事を取って健康的に痩せる事が最も効果的です。
炭水化物や糖質は悪者?
人の体に必要な栄養素は主に五大栄養素(タンパク質、炭水化物、脂質、ビタミン、ミネラル)です。
- タンパク質=体をつくる
- 炭水化物、脂質=体を動かす
- ビタミン、ミネラル=体の調子を整える
最近どうしても炭水化物(糖質)や脂質が悪者のように思われがちですが、体を動かす重要な栄養素です。
「炭水化物は太る」との説が良く聞かれますが、その根拠は動物実験などの結果です。
しかしその実験の中身も体重が増えた動物の餌には炭水化物が80%、90%といった通常の食事では考えられないような極端な偏食です。
その為に体内で代謝異常が起きたのが原因です。
同時に行われた実験で通常レベルの炭水化物を与えた動物の体重が増える事はありませんでした。
脂質の中のコレステロールもよくない物質と思われていましたが最近ではしっかり摂取した方がいいと言われています。
肥満が問題になっているアメリカでも、アメリカ医学協会誌に発表された血糖値、血圧、脂質代謝に有効な栄養バランスは総カロリーに対してタンパク質が18%、総脂肪が27%(うち飽和脂肪酸が6%)、炭水化物が55%が良いとされ炭水化物主体であることに変わりありません。
ドべネックの桶
栄養摂取の考え方に「リービッヒの最小律」というものがあり、分かりやすく表したものがドべネックの桶です。
桶の中の水は高さの違う板の中で最も短いものに影響するという理論です。
高さの違う一つ一つの板が栄養素に例えられ、栄養素はそれぞれがバランスを取って作用するので足りない物に影響されますし、逆に取りすぎたものが余計な物として体に蓄積し太るということになります。
食事バランスガイドと実際
学校の授業でも習った方もいると思うのですが、日本の食事バランスガイドです。
理想的ですが、実際このような食事を毎日している方はほとんどいないんじゃないでしょうか。
主食、主菜は食べますが副菜はどうですか?
副菜が主にミネラル、ビタミンを摂取する料理です。野菜、きのこ、海藻、芋などを使ったもので日本の昔ながらの料理です。
ですが、そういった料理は作るのに手間がかかります。
だからどうしても省かれてしまいがちですよね。
日本料理がヘルシーと言われるのは副菜の部分が大きいんじゃないでしょうか。
現代の家庭では忙しく外食も豊富ですし食事も欧米型に変化してきていると思います。
では海外の食事バランスガイドはどうなっているのでしょうか?
ピラミッド型は少し前のアメリカの食事バランスガイドで下のマイプレートが現在の分かりやすくしたアメリカのバランスガイドです。
日本のバランスガイドと比べて一番の違いは果物の重要度の違いと思います。
日本のバランスガイドでは副菜をしっかり食べて乳製品や果物は補助的に取りましょうという感じですが、海外では日本の副菜のような文化があまり無いのでミネラル、ビタミンを果物で取りましょうということです。
食事が欧米型に変化している現代の家庭では足りないミネラル、ビタミンを果物で効果的に摂取する事が必要です。
ミネラル、ビタミンは体に溜まった余分な物を排出する役割もありますし、何より果物は最高の手抜き料理です。
果物を取り入れたバランスの良い食事で楽しみながら健康的にダイエットする事をおすすめします。
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