作物を作るのに日本ほど恵まれた土地はない。
今は世界全体で”食品ロス”が問題になっているからやがてくる”食糧不足”もピンとこないと思いますがそれはそんなに遠い未来の話ではないのかもしれません。
その時に世界を救う力が日本にはあります!
我が家には40アールほどの田んぼがあるのですが、収入を得るには少なすぎ自分の家族で食べる分には大き過ぎる中途半端な広さの田んぼ。もちろん赤字です。。いろいろ考えたら家族で食べる分は買ったほうが得です。
田植えの時期も稲刈りの時期も本業の果樹栽培が忙しい時期なので毎年田んぼを止めたい。と思っていましたが最近二つの世界の真実を知り考えるようになりました。
コロナウイルスに隠れたもうひとつの危機
2020年コロナウイルスのニュースが毎日のように報道されていますがもうひとつの世界の危機はまったくと言っていいほどニュースでは出てきません。
その危機とはバッタです。
サバクトビバッタの群れがアフリカ東部で猛威を振るっています。
群れは700億匹に達することもあり13万トンもの作物が一日で食べられてしまいます。
国連は東アフリカの最大2500万人が食料不足になると試算しています。
さらに怖いのがこのバッタは群れることで戦闘型に進化します。
より狂暴により移動できるように。
群れで作物を食い荒らし食料がなくなったら新しい土地へどんどん移動していきます。
日本からは遠く離れた国の話だから大丈夫でしょと思うかもしれませんが、
バッタは海を越えられないから大丈夫と考えられていましたがアフリカから海を越えてインドに上陸してしまいました。
バッタは何千メートルの山脈は越えられないから中国には来ないと考えられていますがどうでしょうか?
さらなる進化がバッタに起こるかもしれません。
旧約聖書には神の怒りを受けて病気の蔓延とバッタの大量発生で大災害が起きたとあります。
まさに今年がそれです。
コロナウイルスと同様にサバクトビバッタも注意深く見ていく必要があるのではないでしょうか。
農業大国の危機
もう一つの真実は塩害により世界のかんがい地の5分の1を劣化させているという事です。
雨が少ない地域で定期的に浸透することが無かったり、
人工や天然の排水システムがないまま塩分を含んだ地下水を汲み上げ蓄積されていきます。
塩分を多く含んだ土地では作物は育ちません。
農業大国と言われるアメリカ、オーストラリア、中国、インド、パキスタン、中央アジアなどの国は塩害が深刻化しています。
日本の食料自給率は37%です。この数字はカロリーベースだからどうだこうだは抜きにして実際皆さんの食べているものには海外のものも多いですよね。この当たり前が当たり前でなくなる日がくるかもしれません。
日本の農業を見直そう
日本は雨や雪が多く降り穏やかな四季があります。また国土のほとんどが林や森で肥沃な大地を作ってくれました。
東京の銀座の商業地でも空き地には草が生えます。
こんなに作物を作るのに恵まれた国は他にはありません。
日本には4億人の食料を補うだけの農地があります。
または8億人の食料を補う事も可能だという意見もあります。
食料危機がそこまできている世界を救う力が日本にはあるんです!
そう考えると代々受け継いできたこの田んぼも未来につなぎたいなと思ってきました。
皆様も日本の農業を考えたり日本の国土を考えるきっかけになれればうれしく思います。
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