種があると食べづらいということから種無しのぶどうが好まれますが、果実はもともと種の為の栄養分ですから
きっと種を抜いてしまうと彼らのモチベーションも下がるはず。
実際食べ比べてみても、種のある巨峰と種なしとして作られた巨峰とでは糖度は変わらなくても
種あり巨峰のほうが甘く濃厚な味わいが感じられます。
地元のぶどう農家の方々も食べるなら「種あり巨峰」と皆言います。作り手から愛されるぶどうです。
深みのある味をどうぞご賞味ください。
山の樹は人が管理しなくても理想的な姿をしています。
良い果実を育てる為、冬に枝を切り樹の形を整える事が果樹栽培の常識です。ですがそれが逆に樹のバランスを崩してしまう原因になってしまっています。
バランスの崩れた樹は枝がぐんぐん伸びて実に養分が行きづらく、細胞も柔らかいので病気にも弱くそれを何とかする為に余分な消毒を使い余分な肥料を使い余分な手間がかかってしまいます。
我が園では”冬期超弱剪定”という栽培をしてからそれが変わりました。
この方法により枝は固く締まりいい時期に枝の伸びが止まり実に養分が流れます。葉も小さく厚みがあります。
赤みを帯びた力強い枝葉が美味しいぶどうを作ります。
巨峰の粒の黒さは甘さに比例します。真っ黒な巨峰が美味しいぶどうです。
粒と粒の隙間がなくギュッとした房が見た目も良く評価されるのですが、我が園では少しゆったりした房を作り粒にしっかり光が当り一粒一粒が美味しくなるようにしています。
果実を覆う白い粉はブルームといってぶどう自身が作り出した物質です。
雨露を弾くことで病気を予防したり、水分の蒸発を防ぎ鮮度を保つ役割もしています。
我が園では生育過程の作業、収穫時にブルームをなるべく落とさないよう気をつけ、より新鮮なものを届けられるよう心がけています。
粒がいっぱい付いた大きな房は見た目も良くて立派ですが味にむらが出来てしまいます。我が園ではぶどう一房に付いている粒の数を少なくして房を小さく作ります。最後の一粒まで美味しく食べて 頂きたいからです。
巨峰の名前の由来は富士山だそうです。
我が長野県中野市は1955年から巨峰の栽培を始め長らく日本一の産地でした。2000年くらいから消費者のニーズや市場単価の違い、栽培の難しさ天候に影響を受けてしまう種あり巨峰から種なし巨峰の栽培が増え、今では種あり巨峰を作る農家はかなり少なくなってしまいました。
ぶどうに種を入れるのはどうしても天候に左右され種が有ったり無かったり粒が付かなかったりしてしまい栽培が安定しずらいです。種無しぶどうはそれを人と薬の力で安定させることが出来ます。
私は単価の安い”種ありぶどう”をなるべく天候に左右されずらくハウスを掛け手を掛けています。ハウス施設で違う種無しのぶどうを作れば収益はだいぶ上がりますから、周りから見れば時代に逆行している私はただの馬鹿です。
私がそれでも種あり巨峰を作り続ける一番の理由はその味です。やっぱり美味いです。食べ比べれば違いは分かると思います。
もう一つの理由は私がご飯を食べたり成長できたのは両親と巨峰のおかげですのでその恩返しの意味を含めて本当の巨峰の美味しさを届けたいと思っています。
いつか富士山のように愛される巨峰を!
令和6年の巨峰の受付は終了いたしました。
2キロ 約5房入り 4キロ 約10房入り
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お届けが10月に入ってからになる場合もございます。ご了承ください。
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令和6年の訳あり巨峰の受付は終了いたしました。
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9月上旬~10月上旬
今年は親子ぶどうがほとんど出来ませんでした。
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